おはようございます、村川真一です。
今日はブルキナファソのティエベレで撮影した写真を紹介いたします。

ティエベレといえば、ユネスコ世界遺産の暫定リストに入っている"王の土地"。
土地全体が土壁に覆われていて、この民族のガイド同伴でなければ入ることはできません。
入口の外側でたむろしている年配の方から、ガイドさん経由で入場許可をもらって入ります。

中にあるのは、幾何学模様に塗られた家。
所有者にチップを払うと、家の中にも入れてもらえます。

ベッドに腰掛けるガイドさん。
マラリア流行地域なので、ベッドに蚊帳を吊っています。

外敵から身を守るため、家の内部に行くに従って部屋の入口が狭くなっていきます。

家の一番奥にある物置場。天井の穴からドラマティックに光が射し込んでいます。

家の屋上から中庭を眺めたところ。
家の形式は違っても、家事のやり方は私の村とほぼ同じです。

天井が陥落した住居。

新しい家を建てるための更地。

模様が描かれる前の出来立てホヤホヤの住居。

この集落で生まれ育つ子ども。
□最後に
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
この集落を訪れて、"伝統"について考えました。
民族出身のガイド同伴、かつ集落を守る年配の方の許可を得なければ集落内部には立ち入れません。
そのように伝統的な価値観を守る一方で、家の模様の塗り替えのタイミングに立ち会うと、
外国籍の人でも塗り替えを手伝うことができます。
廃屋から更地になり新居が建設されるという自然素材の家の循環や、
子どもから老人という人間の成長、そしてどんどん変化していく模様の塗り手。
その一方で、何世紀も変わらない幾何学模様の基本スタイル。
変化してよいモノと変化すべきでないモノ。
数ある"伝統"の中で、何を選んでいくのかが大切だなと思いました。
ではでは。
Au revoir :-)